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本の編集

 学生が出てくるかはわからないけど、春学期は今日が最後(補講です)。やっと夏休み。もっともオープン・キャンパスがあったり、月末には国際歴史学会議、そしてそれが終わるとすでに予告してある招聘セミナーが予定されていて、あれやこれやで短い休みになりそうです。
 このブログを久しぶりに見直していたら昨年の夏は一度しか記事を書いていません。どうしてそんなに忙しかったのだろうと考えてみたら、本の出版準備をしていたことを思い出しました。主として、以下に紹介する本の第一部(翻訳部分)の原文のチェック。その作業にもとづいて翻訳者に依頼し、また第二部の原稿を募集・依頼するという作業で夏休みがほとんど終わったことを思い出しました。
 予定より当然遅れたけれど、予想外に作業はすすんで昨日閲了、8月下旬には完成するようです(店頭に並ぶのは9月初めになるようですが)。校正・チェックで何度も読み直しましたが、自画自賛になりますが、それなりに「話題の一冊」になるように仕上げたつもりです。タイトルは『歴史を射つ』、副題は『言語論的転回・文化史・パブリックヒストリー・ナショナルヒストリー』、編者は岡本充弘・鹿島徹・長谷川貴彦・渡辺賢一郎です。全430頁。すでに広告が出稿されているとのことです。
 この間このブログではあまり役に立つような議論を紹介したり、展開することができませんでしたが、この本は問題提起満載ですので、是非期待してください。目次は以下の通りです。

第一部 歴史を問いなおす

ヘイドン・ホワイト「歴史的な出来事」
ピーター・バーク「歴史記述における関わりと切り離し」
ロバート・ローゼンストーン「映画製作者が歴史家として歴史に対して行っていることについての諸考察」
シュテファン・バーガー、ビル・ニーヴン「国民の記憶の歴史を書く」
イム・ジヒョン「グローバルに連鎖するナショナルヒストリーに現れた東洋と西洋―北東アジアにおけるナショナルヒストリーの記述」
エドワード・ワン「世界のなかのアジアを理解しなおす―東アジアにおけるグローバルヒストリーの出現」
ペニー・コーフィールド「歴史家と大きな歴史像への回帰」
カレ・ピヒライネン「構築論と最近の歴史の欲求について―実在の果てしない回帰」

第二部 言説としての歴史、表象としての歴史

鹿島徹「日本社会における歴史基礎論の動向 二〇〇四―二〇一四」   
長谷川貴彦「言語論的転回と西洋史研究―受容のコンテクスト」
平井雄一郎「伝記叙述の「型」と未遂の「他者」―たとえば「渋沢栄一伝」は水戸天狗党に躓く」     
北原敦「映画表現における現実と歴史―ネオレアリズモをめぐって」
渡辺賢一郎「少女マンガの表現技法と歴史叙述としてのマンガ」
池尻良平「学習者から捉え直した歴史の可能性」          
内田力「社会史にみる世界史の歴史研究と言説―国際的な史学史の叙述をめぐって」
長野壮一「現代歴史学の出発点― 社会運動史における「主体性」と「全体性」」
岡本充弘「転回する歴史のなかで」
by pastandhistories | 2015-08-07 05:29 | Trackback | Comments(0)
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