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 7月に入りました。日本の大学はまだまだ授業が続きますが、海外ではすでに休みに入りかけているところが多く、この時期には海外の研究者からのメールが結構来ます。返事をほおっておくとあっという間に溜まってしまう。ということで、今日は朝からその返事書きをしていました。自分に問い合わされてもとは思うのですが、いろいろな問い合わせがあります。
 その一つに、日本でのファミリーヒストリー研究の現状について教えてほしいというものがありました。普段はあまり意識したことがなかったけど、早速ネットで検索してみたら、いくつか本はあるようですが、この領域についての専門的研究者による論及がほとんどないことを知りました。少なくとも、それを専門的課題としている大学所属の研究者は見当たらないようです。だとしたら本当に驚くような話で、日本の歴史学のあり方を考えさせられる話です。 
 この問い合わせとは別に、インドの女性研究者から、インドではかつては男系も女系も含めて個々の人の先祖を樹形図的にたどることが行われていたが、それは現在ではなくなってしまった。日本でも同じだとしたら、それは何故だと思うかという問い合わせがありました。単純化すればナショナリティや共同性が近代国民国家の成立以降は歴史の重要な要素になったというのが自分の考えなので、かつてそれについて書いた英文を添付で送りました。
 カレ・ピヒライネンからはヘイドン・ホワイト論を中心にした論文集のインデックス作成が終わって、7月10日から印刷に入るという連絡が来ました。ラトリッジから出版されます。そのホワイトからは、版権についての問い合わせを出版社に依頼されその連絡をしたら、簡単な内容の返事がすぐに来ました。元気なようです。この翻訳出版は10月頃ということで予定されているようです。
 それから9月13日、14日に予定されているイーサン・クラインバーグを招いての研究会に関して、7月5日締め切りで発表予定者を公募していましたが、数的にも質的にもバランスのよいかたちで応募がありました。研究会はなるべく「開かれた」ものとして行うというのが自分の考えですが、せいぜいこのブログと研究所のホームページで宣伝しただけなのに、こうした形での応募があるとは考えていませんでした。いろいろ調整しながら、月末までには具体的な内容をつめていく予定です。
 なお予算が少しありそうなので、パブリックヒストリーの中心的メンバーを招いての研究会を企画していますが、この件に関してはその一人から11月末頃に滞日したいのでどうかという問い合わせがありました。この時期で開催が可能か、これから検討していく予定です。

by pastandhistories | 2017-07-07 09:53 | Trackback | Comments(0)
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