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ヒストリオグラフィカル・ターン

 昨日も書きましたが、今サンディエゴです。といっても、今は現地時間の夜中の2時半です。時差の問題もありますが、こんな時間になぜ起きているのかというと、今日帰る飛行機が朝7時発で、5時までに飛行場に行くからです。こんなことになったのは、不況、不況といっても11月の時点ですでにロサンゼルスやサンフランシスコ経由の切符が1枚もなく、ポートランド経由になったからです。
 今日はというより昨日は、午前中はフィルムセッションに出ました。Ruinsという映画が上映されました。マヤ遺跡をあつかったものです。遺跡がトゥーリズムの対象となったり、博物館の展示物になっていることの問題を批判したもので結構面白いものでした。
 昼は宿を変えなければならなかったのですが、ロビーで昨年のAmerican Historical Review に1968年論を書いたWilliam Marroti(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)に偶然会って、結局食事をすることになりました。彼は当時のアンダーグランド演劇なども研究している人物です。ハルトゥーニアンにシカゴで習ったようです。ということで彼は地元のフジタニさんが議長をする日本と中東の比較(中国関係のセッションは今年もいくつかありますが、日本に関しては今年はこれだけのようです)のセッションに出ようと思っていたようですが、結局こちらがでたHistoriographical Turn についてのセッションに一緒に出ました。ポイガー(ワシントン大学)が司会で、これは意外と面白いものでした。議論は基本的にはLinguistic Turn, Cultural Turnをはじめとするもろもろのturn について行われましたが、turnsという言葉をレトリカルに批判するというところに行ったり、そうした批判自体がたんなる世代的なものでしかないという議論がでたり、さらにはフロアから実証的な外交史研究者の素朴な疑問が飛び出すなど、どこでもよく行われるような部分もありました。Gabriel Spiegel がフロアに姿を見せていて、後半はむしろ彼女が議論の中心になっていました。この会場の後ろにいたアジア人女性がひょっとしたら日本人だったかも知れませんが、結局日本人研究者とは会わずじまい。最近ではアメリカ史研究も盛んなわけですから日程の都合もあったかもしれませんが、少し残念でした。昨年は酒井直樹さんが司会をしていたほか、結構日本人の報告もあったのですが。
 そんなわけで今日は徹夜でこれから飛行場に向かいます。
by pastandhistories | 2010-01-10 19:48 | Trackback | Comments(0)

サンディエゴから

 前から考えていたのですが、今年はブログを書こうと思います。といっても作り方はよくわかりません。おいおい慣れていくつもりです。エキサイトを選んだのも別に理由はありません。あまり写真は使わないでしょうし、テキストだけなら無制限というので、利用してみました。タイトルは現在担当している授業名をもちいました。そのままであまりスマートな感じはしませんが、内容がストレートにわかるし、学生にも読んでもらうには便利かもしれません。いろいろの手間も面倒なので、実名かつ公開ではじめてみます。問題があれば閉鎖すればいいというのが、基本的な考え方です。関心のある人はコメントをください。どのくらいの手間がかかるものかはわかりませんが、できるだけ応答していきたいとは考えています。
 それではブログですから今日のことを書くと、今アメリカ歴史学会に参加するために、サンディエゴにいます。暖かいとは聞いていましたが、短パンの人も多いし、屋外のプールで泳いでいる人もいます。ボストンから来た人は初めてだそうですが、あまりの気候の違いに驚いていました。ボストンは雪が積もっているとのことです。西海岸特有の雰囲気があって、その中でもきれいな街です。もっともホテルの周辺には買い物ができるところがまったくなく、ホテルの食事も高くて大変です。
 さて学会では理論的なものを中心に出ています。期待していたスピヴァクが議長のセッションはキャンセルになってしまいましたが、アラン・マンスロウが議長で、ハーラン、コーエン、ドゥウォーキン、アーマースといったRethinking Historyに近い立場の人たちがペーパーを読んだセッションは、それぞれの考え方がよくわかるものでした。歴史と映像論のローゼンストーンは今回はフィルムセッションの審査をしたということで、それに顔を見せています。時間があれば今日はそのセッションに出たいのですが、宿の移動で難しいかもしれません。彼とは1時間ほど話をしました。今日まで日本からの参加者とは会っていません。昨年はかなり多く、また日本人と限らず知名度の高い米国以外からの参加者も多かったのですが、西海岸は逆に多少のハンディがあるようです。その意味では今年は少し淋しい部分があります。
というように、まず今日のことを日記的に書きました。そもそもブログの形式がよくわからないので、プロフィールなどをまだ書いていません。場所があったら書きますが、このブログは岡本充弘(東洋大学)が作成しているものです。
by pastandhistories | 2010-01-09 23:12 | Trackback | Comments(0)

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