歴史についてこれまで考えてきたことを書いています


by pastandhistories

プロフィールを見る
画像一覧

オンライン化と注の付け方

 帰国してから、今度は急いで英文論文の注を付ける作業をしています。保苅実さんの文章の引用があって、下書きでは自分で英文を勝手に作ってあったので、その確認が必要。ということで、ハワイ大学から出版された英文化された書籍(Gurindji Jourmey) はどこにあるのだろうと思って NACSIS を見たら、なんと日本には3冊しかないことがわかりました。早速購入。人のことは言えないけど、いまの日本の関心状況にはがっかりさせられます。といっても今回の岩波から復刻には、かなり若い世代からの関心が集まっているようで、その点には期待するところがあります。なおあ英文本の表紙にはディペシュ・チャクラバルティの推薦文がのっていて、本の中にはモーリス・テッサ・スズキの小論が掲載されています。パラッと眺めましたが、17頁のポストモダニズムとポストコロニアリズムについての指摘は、ポイントをついていて参考になります。
 注をつけていて思うことは、もはや文献名を付すより、URL を付記した方がよい部分が随分とあるということです。とりわけ統計的なものはそうなります。ネット上にかなりのデータが、データを集約・整理したかたちで掲載されているからです。最近は雑誌は多くがオンライン化されています。読み手の立場からすると、文献である場合はその現物が手元にはない場合が圧倒的に多い。といっても図書館内でそうした論文を読むケースはそれほど多くはない。しかし、URL が付されていれば、パソコンを作動しておきさえすれば簡単に確認できます。注は本来は読み手が真偽性を確認できるように付すものなわけですから、このことを考えると、文献名を記したものより URL を記したものの方が、読み手にとっては、便利な誠実な論文ということになります。多くのデータベースには英語ヴァージョンがあるものもあるので、何よりも国際性をもちます。
 成果の公表のスタイルも、日々急速に変化しているということなのだと思います。

by pastandhistories | 2018-05-23 14:14 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://tsyokmt.exblog.jp/tb/238538666
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。

カテゴリ

全体
未分類

以前の記事

2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 01月

フォロー中のブログ

最新のコメント

『思想』の3月号ですか。..
by 川島祐一 at 23:39
先生は、「「民主主義」擁..
by 伊豆川 at 19:57
先生は、「歴史が科学であ..
by 伊豆川 at 17:18
『開かれた歴史へ 脱構築..
by 伊豆川 at 13:28
3月18日の会に参加させ..
by 伊豆川 at 08:33
セミナーで配布・訳読され..
by 伊豆川 at 14:44
先生の議論には、大筋で同..
by 伊豆川 at 17:10
私も今回のセミナーに参加..
by 伊豆川 at 18:55
先生が制度化された「真実..
by 伊豆川 at 00:29
先日、ヘイドン・ホワイト..
by 伊豆川 at 20:53

メモ帳

最新のトラックバック

「変化する可能性」
from 右近の日々是好日。
プラグマティズム
from 哲学はなぜ間違うのか?

ライフログ

検索

タグ

その他のジャンル

ブログパーツ

最新の記事

表象されているもの、いないもの
at 2018-06-17 11:08
対峙と回収
at 2018-06-10 11:54
1968年と2018年
at 2018-06-02 20:33
ベストテン入り
at 2018-05-25 16:11
オンライン化と注の付け方
at 2018-05-23 14:14

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

歴史
哲学・思想

画像一覧